ping の読み方は ピング か? ピン か?

cron」に続く読み方シリーズということでpingの読み方についていってみたいと思います。
まずは結論から

日本人が日本国内で使うぶんには「ピング」でも「ピン」でもどちらも正しい!

というのが私の結論です。
そしておそらくこれはIT従事者の多くの意見でもあると確信しておりす。

wikipediaさんのpingのページを確認致しますと「ping(ピン[1]、またはピングとも[2])」という表記があり、どちらとも読めるということが記載されております。

ちなみに私は普段から英語も話しますが日本人同士で会話する際は100%「ピング」と言います。
また仕事柄、外国人とIT用語を話すこともあるわけですが英語ではもちろん「ピン」と発音します。

このpingの読み方についてインターネット上のブログなんかを見ますと特に「ピン」派のかたが「ピング」という読み方はおかしいと疑問を投げかけられている事が多いように感じます。
逆に「ピング」派のかたが「ピン」という読みはおかしいというのはほぼ見かけません。
またITの誤った読み方などを紹介しているサイト、ブログ等でもこの「ピング」が一覧に含まれていることもあります。
もちろん正しい読みは「ピン」だと主張されているわけです。

有名な話ですが、Hong Kong(香港)の読みをホングコングと読むのか?とか、卓球のPing Pong(ピンポン)をピングポングと読むのか、との主張があるわけです。
でもこれを言い出すときりがないと私は考えます。
これを言うならばピン派の方々は普段から「ng」で終わる単語を全て「ング」と日本語読みしないのかということになります。

「クリスマスソン」
「ゴーインマイウェィ」
「アウトソーシン」
「ロードオブザリン」(コレは違うか・・・。)

など、普段の会話でこの様に発音する事はないでしょう。
また「ピン」派の方にはあくまで正しいのは「ピン」だけど読みは周りに合わせて「ピング」で良いし、実際に空気を読んで「ピング」と発音しているとも言われる場合があります。

これは以下の理由により両方正しいのだと解釈してみるのはいかがでしょうか。
「ピング」と発音する場合は英単語「ping(ピン)」が日本にて日本語のカタカナ語として定着した表現、つまり外来語を話している状態。
「ピン」と発音する場合は英単語「ping」をそのまま英語の発音で表現している、と考える。

例えばwikipediaさんの外来語のページ「外来語の表記・表現」の項目にも以下のような表記があります。

以下wikipediaさん外来語のページから引用:
——————
平成3年に内閣告示された『外来語の表記』では、このうち国語化の程度が高い語に使われる仮名は第1表に、国語化の程度がそれほど高くない語、またはある程度外国語に近く書き表す必要のある語に使われる仮名は第2表に収められている。

・スィン(グ)(sing 英:歌う)→シング
・スウィン(グ)(swing 英:揺れる、揺する)→スイング
——————

いかがでしょう、「ピング」は日本語(外来語)、「ピン」は英単語と言えなくもないでしょう。
そう思うと普段から「ピン」と発音される方は英単語をそのまま読んでいる状態ですから
「イスタデ(yesterday)、ミー(me)はカピューター(computer)でピン(ping)を打ったねー。」的な話し方をしている状態と言えなくもありません。(イエスタディとミーは外来語じゃないからコレも正しくないか・・・・)
そう思うと「ピン」と発音する部下を上司が捕まえて「何気取った発音してんのよ。」とツッコミ入れるのも納得がいくってものではないでしょうか。

参考ですが、私の周りのIT関係に携わる知人友人1人を除きは100%「ピング」と発音しております。
それらの方々は
・ト○タさん系企業の情報シスのかた
・ソフトウェア会社社長
・HI○ACHIさん系SIerのかた
・富○通さん社員
・地域電力会社SE
・地域プロバイダSE
・NT○DATAさん社員
・ホスティング企業SE
的な感じです。
大手社員の方でもピングと読んでいると言うことがわかります。

過去NTTCommunicationsさんのSE集団に合う機会があったり、KDDIさんのセミナーに参加したりありますがその中でも「ピン」と発音に気づいたのは1名様のみ。
上記の方々にも普段は「ピン」と読まれる方でも人前ではあえて「ピング」と言ったり多数派の「ピング」似合わせて仕方なくそう読んでいるという方もおられるかもしれません。
私自身の限られたサンプルではありますが「ピング」派の方が多いのではないかという気がしております。

ちなみに私の周りに1名だけいる「ピン」と発音されるかたは、同じ部署にいる若手後輩でよく海外に行ってる人です。
あ、私は「なに、ピンなんてよんでんだよ!」的なツッコミを入れたことは一度もありませんよ。はい。

ところで私は今までなんの疑いもなく「ピング」と読まれる人の方が圧倒的に多いのではないかと考えておりました。
この記事を書くに当たりPINGの読み方にまつわるウェブサイトを少し回ってみたのです。
そういたしましたら「疑問を解決するQ&Aサイト。人力検索はてな。」というサイトにアンケートが載っておりました。

http://q.hatena.ne.jp/1117775668

そこでは「ピング」が137票で「ピン」が62票、実に3割も「ピン」と読まれていることがわかります。
アンケート実施時期が2005年頃と思われますのでいささか古い情報ではありますが、参考程度と考えるとしても、思った以上にピンとよまれる方も多いのだなぁという気がいたしました。

皆さんの周りではいかがでしょうかぁ~。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

コメント

  1. Banned Aid より:

    もし日本が、あるいは自分がこのままガラパゴスで良いというなら「ピン」でも「ピング」でも良いだろう。
    だが、日本企業でも海外と連携して、越境通販を始め、海外向けサイトの構築なりプログラム開発なりをするつもりがあるなら、正しい用語を覚えて使うべきだ。
    それは多数決とか、どっちが多いとかの話ではなく、自分のキャリアの指向性や自社の方向性による。つまり他人はどうでも良い。
    95年から2000年にかけて、例えば、サイトをホームページ(初期画面)と言ったり、ソフトウェアをソフトウエアと呼んだりするのを多くの開発者やコミュニティが是正させようとしたができなかった。
    だからピングも是正はできないだろうが、国際派を目指すなら心得ておくべきだろう。

  2. hoge より:

    Hong Kong/ping-pong があるのでピン派ですw