髪の毛アイフォン(iPhone)タワー by アイ・アム・ザ・ウォルラス

髪の毛アイフォーン(iPhone)タワー

私は大人になってからビートルズにハマった、遅咲きのビートルズファンであります。
毎日通勤中や時間があるときにはせっせこビートルズを聴いてはその歌詞の意味を読み取り、またwikipediaの解説やファンのウェブサイトを読みあさってはビートルズに対する理解を深めている次第でございます。
その中でもうかれこれずっと気になっていたこと書いてみることにしました。
それは

髪の毛アイフォーン(iPhone)タワー

と言うものでございます。

これはザ・ビートルの曲「アイ・アム・ザ・ウォルラス」(”I Am the Walrus”)の一節が空耳でこのように聞こえてしまうというものでございます。

2:56あたりに

“Semolina pilchard climbing up the eiffel tower”

という一節があります。
この部分の

“climbing up the eiffel tower”

「髪の毛アイフォーン(iPhone)タワー」

と言っているようにきこえます。

ところでこの「アイ・アム・ザ・ウォルラス」ですがかなりの言葉遊びがその歌詞の中で行われており翻訳自体がとても難しく我々日本人を悩ませます。
この歌をうまく訳すには英文法そのものの知識のみならず英語圏の文化やビートルズの知識も求められるところが随所にみられます。

例えば
「stupid bloody tuesday」
の一文が有りますがこの「bloody」はイギリスやオーストラリアで「very」の俗語として使われる言葉で、たとえば
「it’s blody hot today」
は、
「今日はひどく暑い」
から転じて、「マジ暑い。」「クソ暑い。」
等と訳すのが良いでしょう。
ですから上記の文は
「血塗られた火曜日」や「血の火曜日」と言うよりは「馬鹿げたクソみたいな火曜日」と訳すのが良いと思います。

さて、全体の翻訳は素晴らしいウェブサイトがたくさんありますのでそちらを参考していただくと致しまして今回の目的であります
“Semolina Pilchard Climbing up the Eiffel Tower”
にフォーカスを当てていきたいと思います。

髪の毛アイフォーン(iPhone)タワーの前にまずはこの一文の訳を見て行きたいと思います。
が、この文章もたった1文にもかかわらずかなり難解なのです。
まず出足の
「Semolina Pilchard」
ですが、
Semolinaというのはセモリナ粉という小麦粉のようなもの。
Pilchardは「ピルチャード」と発音いたしますが、マイワシの事です。

climbing up は、「climb up」のぼるの進行形か動名詞ですが、この一文は
“Semolina Pilchard (is) Climbing up the Eiffel Tower”
と、「is」が省略されている進行形と考えられます。

「the Eiffel Tower」は、エッフェル塔の事です。

以上を踏まえましてとりあえず翻訳してみますと
「セモリナ粉のイワシがエッフェル塔を登っています」
となるかと思います。

そもそもが言葉遊びの歌ですのでそういうものかと思えばそれまでですが私はこの「Semolina Pilchard」を更に掘り下げてみました。
ちなみに「アイ・アム・ザ・ウォルラス」の歌詞を翻訳しているサイトでは「Semolina Pilchard」を
「セモリナ小麦粉、サーディンが」
「セモリナマイワシが」
「セモリナ粉のイワシが」
「セモリナをまぶしたイワシ」
「セモリナのニシンが」
「セニョリーナ・ビルチャ―ドが」
等と訳されています。
しかし英語の解説サイトを観てみるとどうも違う解釈があるようです。

例えばwikipediaにはこの「Semolina Pilchard」を解説したページが有りまして
https://en.wikipedia.org/wiki/User:Semolina_Pilchard
そこには次のような1文が記載されています:
Semolina is a type of pudding that John Lennon was forced to eat as a child, and Pilchard is a type of sardine that was usually fed to cats. Semolina may also refer to seedless and usually high quality marijuana.
これを訳してみると
「セモリナはジョンレノンが子供の頃に食べさせられていたプリンの名前(商品名)。ピルチャードはイワシの一種で、よくネコに与えられる。セモリナはまた質の良い種無しマリファナ※のことを意味する。」
(※:マリファナで無受精の雌花の花穂を「種無し」というらしい。。)
とある。
ほほー。なるほど。

でこれをこれをくみ取られ
「プリンとネコ飯 エッフェル塔へ上る」
と訳されているサイトも存在しておりました。素晴らしいです。。。
http://createmedia.blog67.fc2.com/blog-entry-266.html

ところがまた違う解釈をされておられる海外サイトもございまして
http://www.songfacts.com/detail.php?id=138
や、
http://mentalfloss.com/article/30523/who-was-walrus-analyzing-strangest-beatles-song
などの上記2サイトのようなところでは

“Semolina Pilchard” was Detective Sergeant Norman Pilcher, head of the Scotland Yard Drugs Unit. He led the arrests of both John Lennon and Brian Jones et al, before being investigated himself for blackmail and bribery in the ’70s.
「”セモリナ ピルチャード”はロンドン警視庁麻薬取締部、刑事部長のノーマンピルチャー氏(Norman Pilcher)のことで、彼はジョンレノン、ブライアン・ジョーンズらを逮捕し・・・(以下略)」

と表現したりもう一方のサイトでは
Another apparent nonsense lyric was “Semolina Pilchard.” Many Beatles “experts” have interpreted this as referring to Detective Sergeant Norman Pilcher, who was becoming famous for his drug busts of famous musicians (after he had planted the drugs himself). John himself, along with his then-girlfriend Yoko, was to be arrested in a bust by Sergeant Pilcher a year later. John always insisted the marijuana found at his flat was planted. (Sergeant Pilcher later served six years in prison for his corrupt behavior.) But this “interpretation” may be entirely conjecture, as John can clearly be heard singing “Semolina Pilchard,” not Pilcher. A “pilchard” is defined as one of “various small marine fishes relating to a herring.” It is a commercially edible species of fish. The line may just simply be another bit of Lennon-esque gibberish and wordplay.
「もう1つの不可解な部分は”セモリナ ピルチャード”の部分である。ビートルズエキスパート達の多くはこれが有名人の麻薬に絡む逮捕劇で有名となったロンドン警視庁麻薬取締部、刑事部長の”ノーマンピルチャー氏”のことだと理解しており・・(中略)・・しかしこの訳は単なる憶測に過ぎないかもしれない。その理由がノーマンピルチャー氏のピルチャーは”Pilcher”と綴るのに対し、この歌詞の中では”Pilchard(イワシのこと)”とうたわれているためである・・・略・・。これもまたレノン風の不可解な言葉遊びの1つなのかもしれない。」

と表現しているわけなんです。

これを踏まえると
“Semolina Pilchard Climbing up the Eiffel Tower”
は、単に
「セモリナ・ピルチャード氏 エッフェル塔を登っている」
等と訳すことも出来るかもしれません。

しかしこれも全ては謎なのです。
皆様が思い思いに訳せば良いのです。
ジョンレノンはきっとそう私達に告げてくれているに違いありません。

何の話だっけか。。

髪の毛アイフォーン(iPhone)タワーの話だ。

さて、この1文の意味や背景がわかったところで再度「髪の毛アイフォーン(iPhone)タワー」に迫りたいと思います。
迫るも何も曲を聞いているとこの
「Climbing up the Eiffel Tower」
の部分がどうしても
「かみのけアイフォンタワ~」
と歌っているように聞こえてしまうという話である。
上記部分をカタカナにしてみると
「クライミングアップ ジ エッフェルタワー」
となります。
これを更に英語風に無理やりカタカナにしてみますと
「クラミナッ(ぷ)ディ アイフゥータゥアー」
となります。(してみました)
(ぷ)はギリギリ音が出るか出ないかくらいに発音すると良いと思います。
theはカタカナで書けば「ジ」と発音することになりますが、流れるように話すと、また実際の英会話では「ディ」に近い音になると思います。
エッフェル塔は日本語で「エッフェル」ですが、英語では「アイフゥー」のような発音になります。

まず後半の「アイフゥータゥアー」ですが、これは聞けばそのまま「アイフォーン(iPhone) タワー」と言っているように聞こえなくもありません。
なので、これはこれでありとします。
では、前半の「クラミナッ(ぷ)ディ」の部分はどうでしょうか。
これが通常の英会話風に読んでもなかなか「髪の毛」に聞こえません。
前半部分をさらに細かく分けますと「クラミナッ」の部分が「髪の」に、また「(ぷ)ディ」の部分が「毛」に相当するのだと推測されます。

日本語で書けば無理はあるものの、歌の中に入ればこれが「髪の毛」に聞こえるというのも、この曲
「アイ・アム・ザ・ウォルラス」(”I Am the Walrus”)
の不思議さの1つと言えましょう。
また、たった一行の文章でこれほどまでに考察させてくれるザ・ビートルズはやはり偉大なのだと再認識させてくれるものであります。

本日はこの辺りで。。
それでは皆様また会いましょう。

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